成長のストーリー
自分の気持ちを伝えられず、あえて冗談で濁してしまうことがありました
- 高校3年生
- 自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群
学校では、嫌なことがあった際に言葉でうまく表現できず、手が出てしまうなどのトラブルがありました。ジョブサポートでは、同年代との会話において会話のキャッチボールが続かず、自分から話しかけることが苦手でした。また、注目してほしいという気持ちからか、話に割り込んだり大きな声を出すなどの言動も見られました。さらに、困った時や本当は断りたいと感じた時にも、それを言葉にして伝えることが難しく、冗談を言ってその場をやり過ごしてしまうことがありました。
苦手意識の改善につながったトレーニング
- 全般
休憩時間やトレーニング後に、スタッフや生徒と雑談をする時間を設け会話の経験を積みました。 - コミュニケーション
雑談力や質問力のトレーニングなどを通じ、自己発信や会話を続ける機会を設けました。また、スピーチでも自分の気持ちをまとめて発表する練習を行いました。 - ケーススタディ
様々な状況を想定したロールプレイングを通じて、断り方や自分も相手も不快にならないアサーティブな伝え方を学びました。 - コミュニケーション
困った時、判断に迷う時に報告・連絡・相談する大切さを伝えました。
成長した姿
- 会話をする時に目線が合うようになり、最初は1対1だった会話も徐々に複数人の中でも発信ができるようになりました。初対面のスタッフや実習生にも、自ら話題を振り会話のキャッチボールを続けられるようになりました。
- ケーススタディでは、断る練習の際に断れずに冗談で誤魔化してしまうことが多かったのですが、経験を積み、「こんな言い方をしたらいいのか」と本人が気付く場面も増えました。
- ケーススタディの接客練習や接客系のイベントなどを通じ、困った時に報告・連絡・相談をし自己判断せずに言葉でコミュニケーションを取ることができるようになりました。
現在の目標
卒業後に向けて選択する際に「なんでもいい」ではなく、自分で決断する力を身につけることを目指しています。