成長のストーリー
周囲との折り合いを付けながら、気持ちを切り替えて集団参加をすることが難しい
- 小学6年生
- 自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群
学校では離席が多く、注意をされると「やだ!」と強く抵抗したり、大声を出してしまうことがありました。自分が好きな物や人に対して執着があり、また、他のお友達と意見が割れたときなどに気持ちが乱れ、自分の考えや思いを伝えることなく唸り声を出す場面が見られていました。
苦手意識の改善につながったトレーニング
- 全般
誰かと意見が割れたときには「じゃんけんをする」「譲る」「交渉する」などの方法を示し、できるところから実践を重ねました。 - コミュニケーション
活動の中で、「分からないときは『ヘルプ!』と言いましょう」と提示し、困ったときの意思表示をする方法を明確に示しました。 - コミュニケーション
スピーチを通して、自分の考えを言葉で伝える練習を重ねました。
成長した姿
- 柔軟性が向上し、自分の考えとは違う意見に対しても「そうなんだ」と落ち着いて受け止められるようになってきました。
- 自分の意見を発信する際に、「なぜそうしたいのか」というところまで伝えられるようになりました。
- 新しいお友達に、困ったときにはどうすれば良いかを教えてあげたり、率先してお手本を見せたりするようになりました。
現在の目標
他の生徒さんとの関わりを通して、多様な価値観や考え方に触れ、表現の幅を広げることを目指しています。